「人間」とは何か?ー 18世紀ドイツにおける人間学と文学

2019年09月28日(土)
3限(13:00〜14:30)

開催回: 8回
受講料: 30,000円(税込)
学 期 秋学期 講座番号 10013
教 室 調整中
形 式 レクチャー形式
キーワード 18世紀、啓蒙主義、人間学、ドイツ文学、ゲーテ、シラー、ラヴァーター、リヒテンベルク、ヴィーラント
残席数 ○  ※〇:26%以上残席あり △:25%以下残席あり ×:満席
備 考 資料は日本語のものを使いますので、ドイツ語の知識は不要です。

講座概要

18世紀ヨーロッパの啓蒙主義は、中世以来のキリスト教的人間観に大きな転換をもたらし、生得の人権を持ち、理性的判断によって自律する人間という、現代に通じる近代的人間観を築きました。しかし他方で、精神と身体の総合体としての人間の科学的探求をかかげる新学問「人間学」の登場は、われわれのうちにひそみ、理性を裏切る「理性の他者」をも照射することになりました。  この講義では18世紀ドイツの著作を中心とする人間学関連のテキストを通じて、「人間とはなにか」という永遠の問いを巡る試行錯誤のありさまを追ってみたいと思います。

修了条件

8コマ中、6コマ以上の出席かつ担当教員による判定(注:1コマ(90 分)×8 回と2コマ(180 分)×4 回の講座があります。)

講師紹介
慶應義塾大学 文学部 教授 斎藤 太郎
1984年慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程満期退学。 専門は、18世紀後半から19世紀前半のいわゆる「ゲーテ時代」の文学・思想をめぐる状況、とりわけ啓蒙主義と、その対極に位置するとされる諸現象(秘密結社、招霊術、カリオストロ伯爵 etc.)との相克(ないしは相補的関係)に関心を持つ。 著作:『自然と文学――環境論の視座から』(共著、慶應義塾大学出版会2001年)論文:『ベルリン月報』と「水曜会」―18世紀末のベルリンにおける〈啓蒙と秘密〉』(『藝文研究』86(2004))他、翻訳:ヨアヒム・ブムケ『中世の騎士文化』(共訳、白水社1995年)他。
スケジュール
日 時 内 容
2019年09月28日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:「全人間」の発見と人間学
説明:「汝自身を知れ」とポープの『人間論』。心身複合体としての「全人間」と哲学的医師。
2019年10月05日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:人間の根源への問い
説明:人間の原初状態への関心。ルソーの「自然に帰れ」とルソー批判。狼少年と人間の亜種。
2019年10月12日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:人間の根源への旅
説明:ゲオルク・フォルスターの南洋探検記と高貴な未開人。文明という不治の伝染病。
2019年10月19日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:境界線上の人間(1)
説明:正常な人間とは何か?狂気に現れる人間の本質。精神病院訪問記の流行と『狂人列伝』
2019年11月02日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:境界線上の人間(2)
説明:人はいかにして犯罪者となるのか?シラーの犯罪者小説と『犯罪者列伝』
2019年11月09日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:精神と身体の照応?
説明:人は見かけによるもの?ラヴァーターの観相学とリヒテンベルクの観相学批判
2019年11月16日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:人間学としての文学
説明:モーリッツの心理学小説。ゲーテの人間学小説『若きヴェルターの悩み』と『ヴィルヘルム・マイスター』
2019年11月30日(土)3限(13:00〜14:30) 主題:人間学と教育
説明:いかにして人間を作るか?「教育の世紀」と人間学。身体の教育という困難な課題。

受講のお申込み
開催回:8回 受講料:30,000円(税込)