企業家活動が中小企業発展の鍵〜中小企業の強みの探求〜

2020年06月20日(土)
4限〜5限(14:45〜18:00)

開催回: 4回
受講料: 15,000円(税込)
学 期 春学期後半 講座番号 20113
教 室 開講中止
形 式 レクチャー形式
キーワード 中小企業の発展性、販売の不確実性 場面情報、企業家活動、中小企業の問題性、寡占大企業、中小企業問題、中小企業は発展性と問題性の統一物、複眼的中小企業論
残席数 ○  ※〇:26%以上残席あり △:25%以下残席あり ×:満席
備 考 ・1回(90分)、全4回の講座です。・この講座は、拙著『複眼的中小企業論〜中小企業は発展性と問題性の統一物〜改訂版』(同友館 2018年)、同『独立中小企業を目指そう』(同友館 2015年)が元になっている。参照していただければ幸いである。

講座概要

 1990年代以降、中小企業は国内市場の縮小、人材難など多大な困難に見舞われているが、発展している中小企業も少なからずある。その中小企業に共通する特徴は、大企業には見られない企業家活動で革新を進めていることだ。では、企業家活動とはどういうものか。企業家活動に焦点を当て、中小企業の強みを探求する。重要点は以下のとおり。 @企業家活動とはどういうものか。商品生産者の宿命、「販売の不確実性」克服のための「場面情報」(その場その場で発生する情報)発見活動こそが企業家活動の核心である。これに照らすと「企業家活動」に関する有名なシュンぺーター理論は誤っている。 A企業家活動(「場面情報発見活動」)には従業員同士や顧客との近接性に基づく情報共有が不可欠なため「中小規模の経済性」が働く。これこそが大企業にない中小企業の強みだ。 B情報発見に関する「中小規模の経済性」は自動的には作用せず、経営者能力が必要である。その能力とは「現場で場面情報を発見する能力」「組織の中に情報共有ループを構築する能力」「民主的な人間関係観を備えていること」、そして「従業員を納得させる戦略の構築能力」である。 C企業家活動の成果は「価格形成力」の強化であり、これにより中小企業は社会的に正当とされる価格を貫き、発展に向かうことができる。 中小企業の強みは以上のような企業家活動であり、それは経済・社会の革新を進める社会の宝でもある。だが、大企業中心の現代の市場経済には中小企業の企業家活動を抑制する「中小企業問題」と言われる力が働くことを忘れてはならない。そこで次のことも明らかにする。 D中小企業の企業家活動を抑制する「中小企業問題」にはどのようなものがあるか。 E中小企業が「中小企業問題」と闘い企業家活動を貫くには何がポイントになるのか。 F「中小企業問題」を解決し、中小企業の企業家活動を支援するにはどのような政策が必要か。  以上から受講者は中小企業が企業家活動という発展力を持っていることを改めて認識するだろう。講義では具体例を多用し、実務にも役立つようにする。

修了条件

全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定

講師紹介
アジア中小企業協力機構理事長(元嘉悦大学教授) 黒瀬 直宏
 略歴:1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了。元専修大学商学部教授・嘉悦大学ビジネス創造学部教授。特定非営利活動法人アジア中小企業協力機構理事長。博士(経済学)。
 専門:中小企業論(理論、歴史)、中小企業政策論、アジア中小企業論。中小企業の取材に基づく理論構築を得意としている。
 主な業績:『複眼的中小企業論〜中小企業は発展性と問題性の統一物〜改訂版』(同友館 2018年)、『独立中小企業を目指そう』(同友館 2015年)、『中小企業政策』(日本経済評論社 2006年)、『中小企業政策の総括と提言』(同友館 1997年)
スケジュール
日 時 内 容
2020年06月20日(土)4限〜5限(14:45〜18:00) 主題:中小企業発展の強みである企業家活動とはどういうものか。
説明:「講座概要」の@ABCを説明する
2020年06月27日(土)4限〜5限(14:45〜18:00) 主題:中小企業問題に抗して中小企業はいかに企業家活動を貫くか。
説明:「講座概要」のDEFを説明する

受講のお申込み
開催回:4回 受講料:15,000円(税込)