進化する日本の中小企業〜中小企業を日本経済の柱に〜

2020年07月04日(土)
4限〜5限(14:45〜18:00)

開催回: 4回
受講料: 15,000円(税込)
学 期 春学期後半 講座番号 20114
教 室 開講中止
形 式 レクチャー形式
キーワード 代表的発展中小企業、輸出中小企業、社会的分業、戦後大企業体制、高度成長、量産型中小企業、高能力型中小企業、減速経済、開発志向型中小企業、長期停滞、ワン・トゥ・ワンマーケティング、戦略的連携
残席数 ○  ※〇:26%以上残席あり △:25%以下残席あり ×:満席
備 考 ・1回(90分)、全4回の講座です。・この講座は、拙著『複眼的中小企業論〜中小企業は発展性と問題性の統一物〜改訂版』(同友館 2018年)、同『独立中小企業を目指そう』(同友館 2015年)が元になっている。参照していただければ幸いである。

講座概要

 現在中小企業は戦後最大の困難に見舞われ、中小製造業は減り続けている。だが、中小企業発展の壁となる中小企業問題が激化したのは今回が初めてではない。戦後75年間、中小企業は幾度か中小企業問題が激しくなる中、革新を遂行し、より高度のレベルの企業へ進化を続け、現在に至っている。大企業が日本経済をリードする力を失った今日、中小企業の進化による日本経済の打開が期待される。そこで、戦後を4期に分け、中小企業が直面した中小企業問題とその一方で中小企業がどのように革新を遂行し、どのような企業へ進化したかを明らかにし、併せて中小企業による日本再生のシナリオを提示する。具体的には次のとおり。 @戦後復興期:大企業体制の復活により中小企業問題が発生し、中小企業の多くが停滞に陥ったが、一部で強い輸出競争力を持つ、量産型中小企業の先駆となる企業が出現した。 A高度成長期:中小企業問題が緩和し、戦前には見られなかった量産型中小企業が現れ、大企業のサポーティングインダストリーとして発展する一方、開発志向型中小企業の先駆けとなる高能力型の小零細企業が出現し、中小企業の独立的発展も見られた。 B減速経済期:中小企業問題の圧力が再び強まったが、産業における情報的経営資源の重要化、製品の多品種少量化の進展、新分野進出の必要性を背景に独自の開発力を持つ開発志向型の中小企業が出現し、大企業からの中小企業の自立も進んだ。 C長期停滞期(現在):大企業の生産の東アジア化による中小企業市場の縮小などかつてなく中小企業問題が激化、中小企業は衰退に向かった。しかし、開発志向型中小企業の中には、中小企業の弱点だったマーケティング活動を活発化させ、中小企業同士の戦略的連携も構築し、独自市場の開拓に成功している企業もある。こういう中小企業は大企業に従属せず、地域経済の中核となっている。このような中小企業を増やし、地域から日本経済を復活させることこそ、日本が実行すべきシナリオである。  以上から受講者は中小企業進化の具体的な実態と日本経済におけるその重要性を知るだろう。講義に際しては事例を多用し、実務にも役立つようにする。

修了条件

全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定

講師紹介
アジア中小企業協力機構理事長(元嘉悦大学教授) 黒瀬 直宏
 略歴:1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了。元専修大学商学部教授・嘉悦大学ビジネス創造学部教授。特定非営利活動法人アジア中小企業協力機構理事長。博士(経済学)。
 専門:中小企業論(理論、歴史)、中小企業政策論、アジア中小企業論。中小企業の取材に基づく理論構築を得意としている。
 主な業績:『複眼的中小企業論〜中小企業は発展性と問題性の統一物〜改訂版』(同友館 2018年)、『独立中小企業を目指そう』(同友館 2015年)、『中小企業政策』(日本経済評論社 2006年)、『中小企業政策の総括と提言』(同友館 1997年)
スケジュール
日 時 内 容
2020年07月04日(土)4限〜5限(14:45〜18:00) 主題:戦後復興期と高度成長期の中小企業
説明:「講座概要」の@Aを説明するが、特にAに重点を置く
2020年07月11日(土)4限〜5限(14:45〜18:00) 主題:減速経済期と長期停滞期(現在)の中小企業
説明:「講座概要」のBCを説明するが、特にCに重点を置く

受講のお申込み
開催回:4回 受講料:15,000円(税込)