2020年09月26日(土) |
3限〜4限(13:00〜16:15) |
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開催回: |
4回 |
受講料: |
15,000円(税込) |
学 期 |
秋学期前半 |
講座番号 |
20120 |
教 室 |
オンライン講座 |
形 式 |
レクチャー形式 |
キーワード |
農耕文化と狩猟文化、リメンバランスデー、皇室、小林秀雄、福田恒存、山田風太郎 |
残席数 |
○ ※〇:26%以上残席あり △:25%以下残席あり ×:満席 |
備 考 |
・1回(90分)、全4回の講座です。 |
日本の政治というタイトルから、現代日本の政治の話を期待されるかもしれません。しかし、ここで扱う主たる内容は過去のことです。政治は人間の本質が露呈し激しくぶつかりあう場ですので、人間に対する洞察力を磨かなくてはりません。そのため、ドストエフスキーやハイエクが登場します。日本の政治の特徴を理解するには、海外との比較も必要不可欠です。英国や米国の話も出てきます。そう言うと難しい話かと心配されるかもしれませんが、心配は無用です。同じ人間の営みですので、会社、PTA、学校と同じです。HeroやLibertyという英単語、付加疑問文の答え方、簡単な英語にも日本の政治社会の特徴を考えるヒントは隠れています。
明治以降の日本は、なぜ半世紀も経ぬ内に、近代化を達成し「帝国」を作り上げることができたのでしょうか?戦前昭和の日本は、なぜ、あの無謀とも言える大戦争に突っ込み、「帝国」は短期で消えていったのでしょうか?戦後の日本は、敗戦から四半世紀も経ぬうちに、なぜ経済大国としての復興を成し遂げることができたのでしょうか?
これら疑問についての答えを、「政治学」「歴史学」、さらには「人間学」を駆使しながら考えていきたいと思っています。その先に、私たちが日頃、目撃している現代日本の政治や社会の特徴や問題点が浮かび上がってきます。空間と時間の視野を広げると、見えないものが見えてきます。その醍醐味を味わっていただければ幸いです。
全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定
慶應義塾大学 法学部 教授
玉井 清
慶應義塾大学法学部教授(法学博士)。専攻:近代日本政治史(政治家、言論人、思想家、政党、選挙、メディア、プロパガンダ、を主対象とする歴史研究)。ハーバード大学(ライシャワー研究所、イェンチン研究所)、 中央研究院(台湾)、オックスフォード大学(日産・日本研究所)、各研究所の訪問研究員を歴任。
主要著作:『写真週報とその時代』(編著、慶應義塾大学出版、2017年)。『第1回普選と選挙ポスター・昭和初頭の選挙運動』(慶應義塾大学出版、2013年)。『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版、1999年)。『満州事変の衝撃』(共著・頸草書房、1995年)。『大麻唯男』(共著、櫻田会、1995年)。
日 時 |
内 容 |
2020年09月26日(土)3限〜4限(13:00〜16:15) |
主題:日本の政治社会と集団主義ーその長所と短所を中心にー 説明:政治を考える基本を押さえた上で、日本の政治社会の特徴を、集団主義に流れやすい思考・行動様式に着目し、海外(米英)との比較も交え解き明かしまていきます。 |
2020年10月03日(土)3限〜4限(13:00〜16:15) |
主題:日本の政治社会の変革過程から見えてくること 説明:日本人の集団主義的思考・行動様式は、明治維新から第2次世界大戦での敗戦を経て、現代に至るまでの歴史をどのように動かしてきたのか考えてみたいと思っています。 |