現代中国論講義--どんな国なのか?(その2)

2020年07月04日(土)
3限〜4限(13:00〜16:15)

開催回: 4回
受講料: 15,000円(税込)
学 期 春学期後半 講座番号 20111
教 室 開講中止
形 式 レクチャー形式
キーワード 現在中国、文化、文学、日中関係、宗教
残席数 ○  ※〇:26%以上残席あり △:25%以下残席あり ×:満席
備 考 ・1回(90分)、全4回の講座です。

講座概要

中国は「世界の超大国」としての姿を現してきている。この「引っ越して離れることができない隣人」との関わりについて、今ほど考えなければならない時代はないだろう。しかし、この巨大な隣人を理解することは容易ではない。習近平体制下での中国の台頭を理解するには、習近平の総書記着任後の中国の内外動向を多角的に追跡する必要がある。しかし、中国の今を理解するには、短期の動向追跡にとどまらず、近年の中国のありようの、過去との連続性・断絶性などについて長いスパンで考察することが必要となる。さらに中国の行動様式を理解するには、政治、軍事、経済、社会、歴史、文学、宗教、文化など多角的な視点をふまえる必要がある。とはいえ、現代の中国という巨大で多面的な対象を理解する作業は、1人の研究者のキャパシティを遥かに超えるものとなっている。幸い、慶應義塾は日本における現代中国研究の拠点として長い伝統をもち、膨大な研究成果を蓄積してきた。そして現有スタッフをみても、幅広くまた深く、先端的な研究が行われ、義塾の現代中国研究は進化・発展を遂げている。本講座では、義塾における現代中国研究の資源を動員して、現代の中国がどのような国なのかについて、日中関係史・文学・文化・宗教の面から論じていきたい。なお、本講座は、政治・軍事・経済・社会の面からアプローチする「現代中国論講義――どんな国なのか?(その1)」と補完的な性格をもっており、両講座をあわせて受講されることをお勧めしたい。

修了条件

全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定

講師紹介
慶應義塾大学 経済学部 教授(本講座コーディネーター) 駒形 哲哉
慶應義塾大学経済学部教授、博士(経済学)。専攻は中国経済論、経済体制論、産業論。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。霞山会給費留学生として南開大学留学(1989-90年)。霞山会職員、獨協大学経済学部専任講師、慶應義塾大学経済学部専任講師、准教授を経て2011年より現職。主著に『中国の自転車産業 「改革・開放」と産業発展』(単著、慶應義塾大学出版会、 2011年、慶應義塾賞、樫山純三賞受賞)、『移行期 中国の中小企業論』(単著、税務経理協会、2005年、中小企業研究奨励賞経済部門本賞受賞)など。
慶應義塾大学 経済学部 教授 長堀 祐造
慶應義塾大学経済学部教授、博士(文学)。専攻は中国近現代文学。主著に『魯迅とトロツキー』(平凡社、2011年)、『世界史リブレット 人 陳独秀』(山川出版社、2015年)など。
慶應義塾大学 商学部 教授 段 瑞聡
慶應義塾大学商学部教授、博士(法学)。専攻は中国近現代史、日中関係史、現代中国政治。主著に『蔣介石と新生活運動』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『〈日中戦争〉とは何だったのか』(共著、ミネルヴァ書房、2017年)など。
慶應義塾大学 総合政策学部 教授 田島 英一
慶應義塾大学総合政策学部教授。専攻は中国市民社会論、公共宗教論、中国キリスト教系団体研究。主著に『「中国人」という生き方 ―ことばにみる日中文化比較』(集英社新書、2001年)、『弄ばれるナショナリズム―日中が見ている幻影』 (朝日新書、2007年)など。
慶應義塾大学 文学部 教授 岩間 一弘
慶應義塾大学文学部教授、博士(学術)。専攻は東アジア近現代史。主著に『上海大衆の誕生と変貌―近代新中間層の消費・動員・イベント』(東京大学出版会、2012年)、『中国料理と近現代日本 食と嗜好の文化交流史』(編著、慶應義塾大学出版会、2019年)など。
スケジュール
日 時 内 容
2020年07月04日(土)3限〜4限(13:00〜16:15) (3限)
講師:長堀 祐造(慶應義塾大学経済学部教授)
主題:政治の言葉、文学の言葉
説明:魯迅による瞿秋白辞世の文章「余計な言葉」の政治的隠蔽の意味を中国現代史の展開から考えます。
(4限)
講師:段 瑞聡(慶應義塾大学商学部教授)
主題:日中和解は如何にして実現できるのか?
説明:日中両国は永遠の隣国です。如何にして相互理解、相互信頼、相互協力、共同発展の関係を構築できるかについて考察します。
2020年07月11日(土)3限〜4限(13:00〜16:15) (3限)
講師:田島 英一(慶應義塾大学総合政策学部教授)
主題:中国共産党はなぜ教会が嫌いなのか――宗教から見た権威主義の正体
説明:中国は「世俗的な政教一致国家」なのであり、それが2014年に浙江省で始まった教会破壊運動等、異常な事態をもたらしています。こうした中国の「宗教性」が、民族宗教政策や対米外交にもたらす諸問題について考えます。
(4限)
講師:岩間 一弘(慶應義塾大学文学部教授)
主題:中国料理はなぜ世界に広まったのか?
説明:20世紀に中国料理が一つの「国民料理」になる過程と、世界各国の「国民食」に取り入れられる過程を明らかにします。

受講のお申込み
開催回:4回 受講料:15,000円(税込)